http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25H1P_V20C16A2CR0000/
これはいけませんね。

警察庁は25日、
昨年1年間に振り込め詐欺に関与したとして摘発した14歳以上の少年が、
前年比84人(26.4%)増の402人(暫定値)だったと発表した。


詐欺で摘発されたのは802人で、
半数近くが振り込め詐欺に関与したことになる。

ということは、詐欺で摘発された少年の半数近くは、
振り込め詐欺に関与していなかったのですね。
でも、どのような詐欺に関与していたのでしょうか?

役割別では現金受け取り役の「受け子」が305人で全体の75.9%を占めた。
見張り役を含めると8割を超える。

下っ端というべき役割ですね。

年齢別では18歳の133人が最多で、19歳の107人、17歳の94人と続いた。
職業別では無職218人、有職者83人で、
高校生75人、大学生12人などだった。

仮に少年法の適用年齢が単純に18歳未満に引き下げられたら、
240人が成人として扱われることになります。
しかしこれは賢明な政策変更とは思えません。
というのは、成人の刑務所では規則を厳しくして刑務作業をさせるのに精一杯で、
(仮)釈放後の再犯を防止するための矯正指導には余り手が回らないです。

刑法犯で摘発された少年は12年連続で減り、
統計の残る1949年以降、初めて4万人を割る3万8921人(確定値)だった。
ただ再犯者の割合は36.4%と18年連続で上昇し、
統計のある1972年以降で最も高かった。

刑法犯で摘発された少年が4万人を割ったのは、良いニュースです。
ただ、再犯者の割合の上昇が止まらないのは心配です。

刑法犯全体の6割を占める窃盗犯は2万3015人(18.5%減)。
万引きや自転車、オートバイ盗などが減ったのが大きな要因という。
これも一見したところ良いニュースですが、
何故でしょうか?

殺人や強盗などの凶悪犯も16.6%減の586人となった。
うち殺人は60人で2割増えた。

しかしそうは言っても、『平成10年版犯罪白書』によりますと、
殺人で検挙された少年は「昭和40年代前半までは
200人台から400人台で増減を繰り返していた」のです。
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/39/nfm/n_39_2_3_2_1_3.html
これと比べたら激減と言うべきで、
少年犯罪は、少なくとも統計の上では、凶悪化していません。

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