デビッド・S・タネンハウス著、石川正興監訳『創生期のアメリカ少年司法』(成文堂)

2015年12月12日学校・勉強

http://www.seibundoh.co.jp/pub/search/029439.html
11月20日に発売されました。

実を言いますと、私はこの本の翻訳に関わっております。
より正確に言いますと、私はこの本の一部の下訳を作成したのです。
ただ、私の日本語が下手なためと、
誤訳も少なくなかったことのため、
私の作成したもとの訳文は、あまり原型を留めていません。

それでも、できればお買い求めになり、ご一読いただければ幸いです。

原著者であるデヴィド・S・タネンハウス(David S. Tanenhaus)氏は、
ネバダ大学ラス・ベガス校のウィリアム・S・ボイド・ロースクールで、
法制史と少年司法の教授を務めてらっしゃいます。
http://www.law.unlv.edu/faculty/david-tanenhaus

タネンハウス氏は、もともとは歴史学者です。
ですから、この『創生期のアメリカ司法』の原著Juvenile Justice in the Makingでも、
「1899年にイリノイ州に世界で初めての「少年裁判所」が創生された　
歴史を丹念に紐解き、
巧みな物語的叙述でその分析」を行っています。
そして、この少年裁判所は、
1922(大正11年)に我が国で初めて制定された(旧)少年法や、
それの改正という形で1947(昭和22年)に制定された現行少年法にも、
かなり大きな影響を与えています。
したがって、この『創生期のアメリカ少年司法』をお読みになると、
わが国の少年法が何に影響を受けてきたかが、ご理解になれます。

また、その点を別にしても、翻訳に関わった私が言うのは変ですが、
この本は非常に面白く、私も入手してから2度も読み通しています。
ですから、繰り返しますが、ご購入になり、
お読みいただければ嬉しいです。

ただ、この本は、500部しか印刷されない予定となっています。
ですから、ご近所の本屋さんで入手するのは、極めて難しいと思います。
したがって、この日記の冒頭でご紹介し、
下にも再びご紹介する成文堂(せいぶんどう)さんの、
インターネット書店でお買い求め下さい。
http://www.seibundoh.co.jp/pub/search/029439.html

なお、成文堂さんは、早稲田大学早稲田キャンパスの近くに本社を構える、
法律書を中心とした出版物を刊行・販売する会社です。
http://www.seibundoh.co.jp/pub/guide/company.html