http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20150226k0000e040239000c.html
いじめを原因とする事件は265件(前年比145件減)、
摘発・補導されたのは456人(同268人減)で、いずれも大幅に減った。
(中略)

 いじめの定義を巡っては警察は「反復継続して苦痛を与える」としていたが、
13年に成立した「いじめ防止対策推進法」によれば、
一度の行為でも相手が苦痛と感じればいじめだとした。
このため、事件と摘発・補導者の数は12年は260件511人だったが、
13年は410件724人に大幅に増加していた。

いじめの摘発・補導が減った原因は、
いじめそのものの減少でしょうか、
それともいじめが摘発・補導しにくくなっていることでしょうか。

14年のいじめ事件を罪種別に分けると、
傷害92件▽暴行82件▽恐喝17件--など。
インターネットで画像が公開されるなどした事件は33件だった。

けっこう悪質なものもありますね。
また「インターネットでの画像の公開」は、名誉毀損になる場合もあれば、
児童ポルノの公開になる場合もあるでしょう。
摘発・補導された456人の内訳は、
小学生69人▽中学生301人▽高校生86人だった。

小学生の人数が少なすぎる感じもしますが、
これは低学年つまり1年生から3年生ぐらいまでの小学生は
補導されないということなのでしょうか。

ちなみに少年法の上では、少年年齢の下限は定められていません。
したがって、あくまでも理屈の上では、
0歳の赤ちゃんだって刑罰法令に触れる行為をすることができます。
もっとも、赤ちゃんのしたことを「行為」と呼ぶことに賛成する人は、
少ないと思います。

刑法犯全体に広げると、
摘発された少年は4万8361人で11年連続で減少したが、
再犯者率は34.9%と17年連続で増加し、
統計のある1972年以降で最多を更新した。

再犯者率が1972年以降で最多を更新したことは深刻で、
何らかの対策は必要だと思います。
しかし、再犯者率の増加の原因は
「触法少年または犯罪少年に対する扱いが甘い」ことにはないと思います。
少年院での非行少年に対する扱いは、決して甘いものではありません。
むしろ自らの非行に向き合うように促しているので「厳しい」とすら言えます。

これに対して刑務所は、たしかに紀律正しい、つまり規則づくめですが、
刑務作業を行うのが中心であり、
受刑者に自分の犯した罪に向き合うように促すことは、
あまりしているとは言えません。
正確に言うと、刑務所で受刑者を処遇する刑務官にそのようなことを求めるのは、
酷だと思います。

振り込め詐欺に関わって摘発された少年は311人(同49人増)で、
このうち7割は現金受け取り役の「受け子」だった

これは深刻です。アルバイト感覚でやっている少年が増えたのですね。

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