早くも今日二回目の日記ですが、
あまりにも間抜けなニュースなので感想を書かずにはいられません。
(って、ちょっと大げさな表現ですが。。。。)

前置きはここまでとして、大誤報です。
イギリスに「王室の尊厳を冒涜する者は皆殺してやる」という手合いがいたら、
時事通信はテロの対象とすらなりかねません。

実際、日本では1961年に嶋中事件(しまなかじけん)
または風流夢譚事件(ふうりゅうむたんじけん)と呼ばれる事件がありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B6%8B%E4%B8%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6
これは、中央公論に掲載されていた深沢七郎の「風流夢譚」という小説が
皇室の尊厳を冒涜するものだと騒がれていた中、
右翼団体大日本愛国党に所属していた少年Kが、
中央公論社の嶋中鵬二社長宅に侵入して、
社長の妻に重傷を負わせ家事手伝いの女性を殺害したという、
非常に卑劣なテロ事件です。
したがって、この犯人の少年は、刑事処分相当として、
東京家裁から東京地検の検察官に逆送(少年法第20条)されました。
(なお、この嶋中事件の東京家裁決定については、
京都大学の教授であられた吉岡一男さんが優れた解説を書かれています。
  吉岡「正義感情の考慮-いわゆる『嶋中事件』」
   別冊ジュリスト第147号『少年法判例百選』(有斐閣、1998年)136-137頁。
ただ、残念ながら『少年法判例百選』そのものは現在品切れです。
図書館でご覧になっていただくしかありません。)
そして犯人には懲役15年の刑が確定しています。
もうかなり以前に自由な社会に出ているとは思いますが、
小説の内容を理由として無関係な女性を1人殺し1人重傷を負わせた罪は
絶対に消えることはないでしょう。いえ、消してはなりません。

今年10月に米ニューヨークのマダム・タッソーろう人形館で
EPA通信が撮影した写真を誤って配信したという。

こんなこと、ちょっと調べれは分かりそうなものですが、
チェックしなかったのでしょうか?

もっとも、マダム・タッソーろう人形館は有名な施設ですから、
ろう人形の出来も実に素晴らしくて、
本物のウィリアム王子と信じてしまったのかもしれません。

という訳ではありませんが、ここで一曲、
多くの方もご想像できたでしょうが、
聖餓魔Ⅱ(せいきまつ)の名曲「蝋人形の館」をお届けします。
デーモン小暮閣下の素晴らしい歌唱と聖餓魔Ⅱの素晴らしい演奏をご堪能下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=x-wjeyCf7kw
ちなみに、私はデーモン小暮閣下のお姿を、
よりにもよって早稲田大学早稲田キャンパスのど真ん中で拝見したことがあります。
その時は、ドイツの刑法学者(お名前は忘れました)をお招きしての
研究会の後だったので、他の日本人の方がドイツ人の学者さんに
「彼(デーモンさんのことです)はロックシンガー」だと教えていました。
ドイツ人の学者さんも「日本にもこういう人(実は悪魔と自称していますが)いるのだ」
と、さぞかし思われたことでしょう。

しかし、こんなこと書くのは、実は不謹慎だと認めなければなりません。
というのは、明日、私の最初の指導教授であるS先生を偲ぶ会が、
早稲田大学のすぐそばのホテル(これで名前はお分かりになると思います)で
行われ、もちろん私も出席するからです。
亡くなった恩師を偲ぶ会の前夜にこういうことを書いていいのか、
自分でも疑問がありますが、
一度書いた以上、消すことはいたしません。

コメント

lister
2014年11月29日8:56

皇室タブーは怖ろしいですね。

loving-c.
2014年11月29日20:10

コメントいただき、ありがとうございます。

ただ、最近の愛子さんや雅子さんに関する報道を見ると、
皇室タブーは果たして以前ほど強力なのか、
疑問がなくはありません。

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